1on1 リクルート流 「よもやま」文化

最近では多くの企業で導入されている1on1。しかし、現場からは「何を話せばいいかわからない」「結局、進捗確認の場になっている」といった、形骸化を嘆く声も少なくありません。

今回は、現場ですぐに使える「組織の風通しを良くする習慣」を1つシェアします。

リクルート流の雑談文化「よもやま」の活用術

皆さんは普段職場で1on1は活用されていますか?

もしあなたが、 「メンバーの本音が聞こえてこない」 「会議では意見が出ないのに、後から不満が出てくる」 「チームの空気がどこか重い」 と感じているなら、ぜひ取り入れてほしい文化があります。それが、リクルート社で脈々と受け継がれている「よもやま」という習慣です。

「よもやま」とは何か?

「よもやま」とは、四方山話(よもやまばなし)、つまり「とりとめのない雑談」を指します。リクルートでは、上司と部下、あるいは同僚同士が、あえてアジェンダ(議題)を決めずに、1対1で話すカジュアルな場をそう呼びます。

一般的な1on1が「目標達成」や「評価」に紐づく「縦の対話」だとしたら、よもやまは「相互理解」や「感情の共有」に重きを置いた「斜め・フラットな対話」です。

リクルートにおける「よもやま」の日常

この文化が定着している現場では、実際にはこのような光景が当たり前のように見られます。

「勝手にカレンダー予約」が当たり前。「ちょっと相談したいな」と思ったら、相手のカレンダーの空き時間に、事前連絡なしで「よもやま」という件名の予定をポチッと入れます。

相手が上司であっても他部署であっても、この予約は「必要な対話」として尊重されます。この圧倒的なハードルの低さが、組織の風通しを良くしています。

「最近どう?」から始まる15分

コーヒーを飲みながら。「最近どう?」という問いから、仕事の悩みだけでなく「最近寝不足で……」「実はキャンプにハマっていて」といった何気ない話が広がります。しかし、そのリラックスした空気から、仕事の意外なヒントが生まれることも珍しくありません。

「お悩み相談」が「新規事業」へ

「今の業務のここ、無駄だと思いません?」という何気ない不満(不の解消)をよもやまで話しているうちに、「それ、サービス化できるんじゃない?」と熱を帯び、そのまま新規事業提案へつながっていく……。そんな「公式な会議では出てこない本音」こそが、会社の成長エンジンになっています。

なぜ今、あえて「雑談」が必要なのか?

「忙しいのに雑談なんて無駄だ」と思われるかもしれません。しかし、この「無駄」に見える時間が、実は組織の生産性を左右する「心理的安全性」の土壌になります。

よもやまを導入することで、「違和感」を深刻なトラブルになる前にキャッチできたり、言語化前のアイデアの種を拾い上げたりすることが可能になります。

実践するための3つのステップ

よもやまを始めるのに、大げさな準備は不要です。

STEP1:スケジューラーに「よもやま」と入れる
まずは15分〜30分程度、枠を確保することから始めましょう。

STEP2:アジェンダを「持たない」と決める
「今日は何か話したいことある?」ではなく、「最近どう?」と余白を持たせて始めます。

STEP3:上司は「評価」を脇に置く
よもやまの場では、アドバイスや評価は二の次。まずは徹底的に「聴く」ことに徹します。

最後に

リモートワークが増え、効率化が叫ばれる今だからこそ、意識的に「非効率な対話」を設計することが、結果としてチームのスピードを最大化させます。

「最近、メンバーと仕事以外の話をしていないな」と思ったら、ぜひ1件、誰かのカレンダーに「よもやま(雑談)」という名の予約を入れてみてはいかがでしょうか?

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